第2回 下水道処理場の仕組みと水の浄化について

更新日:2023年03月31日

奥に建物がたっており、広い敷地内に長円形の形をした場所が見える立科浄化管理センター外観写真

立科浄化管理センター(桐原)

奥に平屋の建物があり、手前の広いスペースに長円形の形をした場所が見える茂田井浄化センターの外観写真

茂田井浄化センター

みなさんは下水処理場がどんなことをする場所なのかご存知ですか?家庭から排出された汚水をきれいにする場所というのは想像がつくでしょう。ですが、どのようにして汚水がきれいになるかご存知の方は少ないかと思います。そこで今回は汚水の浄化の仕組みを紹介します。

日本のほとんどの下水処理場は、目に見えない微生物の働きを利用して下水をきれいな水によみがえらせています。これを生物処理といい、立科町の下水処理場も微生物を利用した処理を行っています。この処理にはいくつか方式がありますので、今回は町内に8個所ある処理場のうち立科浄化管理センターと茂田井浄化センターで用いられている、オキシデーションディッチ法と呼ばれる方式を説明します。

まず、家庭から排出された汚水は下水道管を流れて下水処理場に流れ込みます。最初に沈砂池室(図1)と呼ばれる部屋で汚水をゆっくり流し、マンホールなどから入り込んだ砂を沈めたり、大きなゴミを取り除きます。異物を除去した汚水はオキシデーションディッチ(図2)と呼ばれる長円形の槽(流れるプールを想像していただければ結構です)をぐるぐると流れ、そこでいよいよ微生物による処理が行われます。

微生物にもさまざまな種類がありますが、ここでは好気性微生物と呼ばれ、酸素を必要とし有機物(水中の浮遊物ですが、簡単に言えば下水の汚れの事です)を食べる微生物を混ぜ、槽内をぐるぐる流しながら、汚水に空気を与える作業を行います。汚水に酸素を与えると好気性微生物は活発化し、有機物を食べる事により汚水をきれいな水にしながら繁殖します。繁殖した微生物は塊となり、水の中で沈みやすい性質になります。こうなった微生物の塊を汚泥と呼び、オキシデーションディッチから次に、最終沈殿池(図3)といわれる池に、汚泥と混ざった水を一緒に送ります。そこで汚泥の水の中で沈む性質を利用し、池の底に沈ませ水と分離させます。

上澄みのきれいになった水はこの後、塩素と混ぜる池(図4)へ流し、塩素により滅菌を行い河川の水質を悪くしない状態にして放流します。また、底に残った汚泥の一部(図5)を、再びオキシデーションディッチの汚水に戻す事により、微生物による浄化作用を行います。また、その際に余分で不要になった汚泥はバキューム車(図6)で引抜き、川西広域処理場に搬出し、最終的に炭にして土質改良材として利用できるようにします。

処理場ではこのような微生物の働きにより汚水をきれいにします。しかし、微生物も生物なので油類の流入で弱ったりする事もあります。また、合成洗剤などに含まれるリンという成分は処理場でも除去でないので次の注意事項を守り下水道を大切に利用しましょう。

添付ファイル

台所では

  • 油を流さないよう、廃油はキッチンペーパーや新聞紙に吸わせたり、専用の油処理剤により処理し下水道に流さないようにしましょう。
  • 台所洗剤は無リンのものを使用し、使い過ぎないようにしましょう。

トイレでは

し尿以外は流さない。

洗濯の際には

洗濯用洗剤は無リンの洗剤を使用し、使いすぎないようにしましょう。

その他

灯油、ガソリン、シンナー等は絶対に下水道に流さない。

次回予告

次回は、他の処理場と水の浄化方法についてです。

この記事に関するお問い合わせ先

立科町役場 建設環境課 上下水道係
電話: 0267-88-8410
ファクス: 0267-56-2310
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