入定原(にゅうじょうはら)

更新日:2023年03月31日

細長い岩の上部に仏様のような入定様が掘られている小さなお堂の白黒写真

蟹原の桜井某家の先祖は信仰の厚い人であった。ある日ふらりとムラを去って日本全国を遍路の旅に出た。13年後、諸国の遍路を終えてムラへ帰った。帰ったその日から断食をして21日の間一心にお祈りをした。ガン(願)が終わろうとしている日のたそがれ時、その人はムラの西方にある野原の中に穴を掘って入定した(にゅうじょう―生きたまま土に埋められ、生き仏になる修行)。入定に先だってその人はムラの人びとに「我はムラの病という病をことごとく予防する」と告げた。その後、村人などが穴に近づいて手を打つと、穴の中から鉦(かね)を鳴らして答えたが、17日後には鉦の音も聞こえなくなった。現在、この地を入定原という。そこには入定様とよばれる小さなお堂がある。(佐久口碑伝説 北佐久編)

目標物なし。現在周辺整備がされておりませんので現場へはいけません。

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