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入定原(にゅうじょうはら)

入定原

蟹原の桜井某家の先祖は信仰の厚い人であった。ある日ふらりとムラを去って日本全国を遍路の旅に出た。13年後、諸国の遍路を終えてムラへ帰った。帰ったその日から断食をして21日の間一心にお祈りをした。ガン(願)が終わろうとしている日のたそがれ時、その人はムラの西方にある野原の中に穴を掘って入定した(にゅうじょう―生きたまま土に埋められ、生き仏になる修行)。入定に先だってその人はムラの人びとに「我はムラの病という病をことごとく予防する」と告げた。その後、村人などが穴に近づいて手を打つと、穴の中から鉦(かね)を鳴らして答えたが、17日後には鉦の音も聞こえなくなった。現在、この地を入定原という。そこには入定様とよばれる小さなお堂がある。(佐久口碑伝説 北佐久編)

目標物なし。現在周辺整備がされておりませんので現場へはいけません。