町長コラム(令和2年10月)
[2020年9月30日]
ID:1592
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今回は、テニスの全米オープンで見事優勝した大阪なおみ選手の活躍と、大会を通じ、黒人への暴力に抗議するメッセージを発信し続けた行動について紹介したいと思います。
今年のテニス全米オープン女子シングルス決勝は、日本の大阪なおみ選手とベラルーシのビクトリア・アザレンカ選手の対戦となりました。序盤は、元世界女王のアザレンカ選手の巧みなショットに圧倒され、第1セットを落とした大阪なおみ選手でしたが、第2セット以降は、粘り強くラリーに耐えながら流れを引き寄せ、力強いフットワークで2セットを連取し、鮮やかな逆転勝利を収めました。2年ぶり2回目の優勝を果たすとともに、四大大会3勝目はアジア勢として単独最多とのことであり、心から快挙を讃えたいと思います。
また、大阪なおみ選手は大会中、過去の暴力で犠牲になった黒人男女の名を記したマスクを日替わりに着けて試合に臨んだ姿が印象的でした。これは、用意した7人全員のマスクの名を伝えるために、決勝まで勝ち上がる必要があったそうです。並々ならぬ勝負への執念と抗議を発信し続ける強い信念がなければ成しえなかったことだと思います。
改めて、大阪なおみ選手の勇気ある行動に感銘した次第であります。
(広報たてしな2020年10月号「自立堅持(町長コラム)14」より)